2008年10月5日日曜日

study_visit Tour & Taxis

今週のブリュッセルはずっと雨模様です。
さて、学校の授業の一環で、「Tour & Taxis」という地区を見学してきました。
ブリュッセルの城壁の外側、北西に位置しています。

ここはかつて、運河と鉄道の結節点で、一大貨物ターミナルがありました。世界中の物品をブリュッセルにもたらしたんだろうと思います。
ターミナルとしての役目を終えた広大な敷地を再開発して有効活用しようというプロジェクトが現在も進行中です。


横浜の赤レンガ倉庫の界隈によく似ています。
しばしの望郷。

♪ 現在の敷地の様子
「ロイヤル・デポット」と「シェッド」の二つが主な建築です。
前者は、20世紀初頭に建てられた、輸送品目の一時保管庫だった建物です。
現在は、数十社のオフィスとレストランなどがあります。
現在の改修は2001年のことだそうです。






後者の「シェッド」の方も同じ建築家の手によるもので、17,000平米の大空間を自立した鉄骨だけで覆っているのだ、と力説を受けました。
とんでもない土木遺産だと思います。
現在は、イベント会場として使われているそうです。
どちらの建物も、採光が十分にとられていて、日の光の変化によって雰囲気が変わります。
写真は、ロイヤル・デポットの方。
オフィスとしての働き心地はかなり良さそうです。










レポートを書かねばならぬということで、ホームページをあさっていました。
♪ 歴史
 12世紀に端を発するフォン・ターン&タシス一家の牧場だったそうです。郵便馬車を扱っていた一家らしいです。知らん。
 その広大な敷地が王室の眼鏡に適ったので、ベルギーの発展と流通のために供されたとのことです。運河と鉄道の結び目に丁度よい立地だそうです。
レオポルド1世によって王室御用達の倉庫がつくられたらしいです。建築家はファン・フンベークという人。六十年くらい栄えたそうですが、物流拠点としての役目を終えて売りに出されます。
倉庫なのにこの気合いの入れっぷりは、貿易相手に対して国威を示す意味もあったんだろうと思います。
 さて今世紀に入って、不動産業者が2社共同で開発に乗り出して今のような文化拠点になったとのこと。。
既存の建物をうまく活かしていますが、敷地が広すぎて未だに手つかずの敷地が多い。






♪ 今後
計画では新しい地区の創造を謳っています。大きな柱が三本あるそうで、資産の活用、持続性、水です。
ホームページによるとかなり大掛かりなイベントがある様子なので、住んでいるうちに何度か訪れてみたいところです。
左の写真の建物も、まだ未整備。
土木構造物は圧巻です。



珍しく英語が充実したホームページがありました。興味のある方はこちらから。
http://www.tourtaxis.be/

ただいま、てんやわんやです。

――study visit 学校の見学会――
第一回 study_visit Tour & Taxis
第二回 study_visit ゲント訪問 
第三回 study_visit リエージュ
第四回 study_visit マーストリヒト
第五回 アントワープ

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