2008年10月24日金曜日

study_visit リエージュ

今回のStudy Visitは、リエージュに行ってきました。バスで2時間くらい。
快速電車だと1時間くらいで着くようです。
リエージュの地形は起伏が大きい。にぎやかな商店街の広がっていてい散歩には最適です。写真は、商店街のハロウィンの飾り。隣には魔女もいましたが、おばけの口の魅力におされてこちらの写真を採用。
とりたてて私事ですが、いつも、なんで文学から都市デザインに専攻を変えたの、と聞かれて困ります。
今回の見学会の最大の収穫は、何か明確な理由があるより、理由を考えつづけていられる方が、長続きするよ、ということを発見したことだと思う。学友に教わったのですが。
実は個人的には、大して違うことをやっているつもりはないです。のらりくらりと学生をしています。

今回訪ねた建築は二つ。
♪ 構造設計事務所 greisch
フランスのミヨー橋やカラトラバとの作品などを手がける事務所。
ミヨー橋とリエージュの駅の説明をしていただきました。
写真は、中庭の様子。二階レベルをつなぐデッキがどうも積み木みたいで不安なのですが、明るくて心地良さそうです。
学友曰く、設計事務所はオープンな方が所員同士のコミュニケーションが上手く行くのだそうです。然り。



全面ガラス張りで奥が森。こちらの気候ならではの開放感。鉄骨造の軽さもいいと思う。









♪ お昼ご飯のカフェで飲んだエスプレッソ。
財布のひもが誘惑に負けたが、至福の一時。こちらは概して外食の価格が高い。
昼食に1,500円は日本では考えられないが、こちらでは平均値。







♪ リエージュ駅
カラトラバのデザインによるもの。実施設計は上で見た事務所です。
ヨーロッパでは、エンジニアとデザイナーがいて、デザイナーは意匠、エンジニアは構造と分担しているそうです。お互いの信頼関係で作品が成り立って行く。
カラトラバのデザインは莫大なコストがかかるそうですが、それを差し引いても実現させてしまうデザインの魅力なのでしょうか。
駅の背後は丘、教会らしきドームが見えます。


エントランスは地面より下がったところにあります。
建設中の見学というのが、プレミア感がありませんか。








建設中の建物は、得てして暗く狭く見えるものだけど、大コンコースというには少し圧迫感があるように思いました。
写真奥は、インフォだか切符売り場だか、主要な機能が収まります。







ガラスブロックで日光を下の階に届かせようというのが基本コンセプトの一つ。
ただ、上を人が歩くと、ガラスと砂がこすれてとても嫌な音がします。
白いコンクリートとガラスブロックが、視覚的にはとても美しい。






ガラスブロックを下から見上げる。









プラットフォームの様子。ドイツ新幹線ICEがかっこいい。
「模型みたい」。「絵みたい」というのは美術史学では禁止。








屋根の様子
とって喰われそうな形をしている。夜景はどのようなものでしょう。








空を短冊切りにする。









鯨の背骨のようなイメージ。ガウディを意識しているんじゃない?というのも別の学友の言葉。生き物みたいな印象は、近いと思う。









土木構造物の迫力。街並みに似合う似合わない、という議論は、このサイズになるともう超越してしまうよね、という話を学友としておりました。
駅広場の完成後にもう一度来なければ。数年後でしょうか。








――study visit 学校の見学会――
第一回 study_visit Tour & Taxi
第二回 study_visit ゲント訪問 
第三回 study_visit リエージュ
第四回 study_visit マーストリヒト
第五回 アントワープ

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

>何か明確な理由があるより、理由を考えつづけていられる方が、長続きするよ

なるほどね~。。
おれも、なんで法律勉強したあとに「まちづくり」なの?っていっつも聞かれてるから正直グッと来るものがあったよ( ̄~ ̄)。

toyobe1984 さんのコメント...

特に、僕らにはありがたい言葉だよね。
考えられるというのは、きっと僕らの強みであると思うよ。
同志よ。