2008年10月14日火曜日

パリ3 シトロエン公園など



♪ シトロエン公園
パトリックベルジュという、建築家がいたそうです。
この人は、廃線跡のリノベーションで手腕を発揮した人で、そのつながりでこの公園を知りました。

http://web.parknet.co.jp/uemoto/citroen.htm
公園の詳しい経緯はこのホームページに書いてあります。僕の感想もだいたい、この文章と同じ。
ラヴィレット公園に敵意はないです。あれはあれで良いと思う。
ただ、こちらのシトロエン公園の方が、居心地が良い。着慣れた普段着と言った印象です。
シトロエンの工場跡だったそうです。ブラウンフィールド再生だと思うのですが、それらしい煙突などは残されていません。きれいに緑化されて、さっぱりしています。
公園は大きく、三つに分かれています。丁度、ミッキーの顔を四角くした配置です。大きな中心部と、そこから耳のように別れた小さな四角が二つ。それらが斜めの軸線で結ばれています。
高低差を上手く活かした動線です。段差によって、適度な空間のまとまりと、いろいろな視点が楽しめます。

公園内には、温室らしきガラス建築が点在しています。
温室は、写真では朝日の角度の加減で目立って見えますが、上品にまとまっています。
こちらは日曜日の朝に訪れましたので、ジョギングをする大人たちが行き交っていました。
ラジオ体操らしきものに取り組む集団も。あとカモ少々と気球。
中心に100m×300mの芝生があります。




♪ 廃線跡の再生 Bastille Viaduct
配線された鉄道高架橋を改修するというロマンのかたまりみたいな計画です。
敷地が線形なので、ただ行ったり来たりするしかないようです。それが惜しい。
横浜の汽車道よりは新橋のガード下に近いイメージ。
ここの計画でベルジュが活躍したんだそうです。




道路との交差点の鉄橋を見上げる。
迫力ありますねえ。
そういえば、東横線の桜木町までの高架橋はどうなったのでしょう。








動線は大きく上と下に別れています。上は線路のあった方で、現在は高遠になっています。この写真は、路線跡の公園の方。
街の中にいるのを忘れます。
ただ、ひたすら一直線なので、ときどきある橋がアクセントになっている他は、特に驚くものはないので観光には不向き。
穏やかな日常の雰囲気がよい。





下はオシャレなお店が軒を連ねています。
橋脚が落ち着いたレンガのせいか、お店のデザインもしっとりとしていて、そぞろ歩きに丁度よいと思います。
訪れたのが平日の午前中というのが残念だったが、お店の様子から察するにおそらく人出は多いものと思う。









こちらに詳しいことが書いてあります。
http://www.mediawars.ne.jp/~tanimura/a_map/form/france/bastille_viaduct.html

――その他の記事――
□パリ旅行
□パリその1 ダニ・カラヴァン
□パリその2 ラ・ヴィレット公園
□パリその3 シトロエン公園
□パリその4 建築たち十人十色
□パリその5 パリの街のあれこれ

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