2008年10月14日火曜日

パリ2 ラヴィレット公園


♪ ラヴィレット公園 Parc de la Villette

ベルナール・チュミという建築家が統括した公園。
赤い小さな建築物が敷地全体に点在していて、その点を結んだ格子が骨格となっています。
他には、東西と南北に直線の道が一本ずつ背骨として通っています。
科学博物館と、音楽センター、音楽学校、他にシアターなどの公共施設が点在しています。
上野公園のパリ現代版とでも言えそう。

建築家のデザインなので、要所要所にコンセプトの充満したデザインが散らばっています。

フォリー folie
赤い小さな建築は、フォリーと呼ばれていて、18世紀のフランス式庭園で待ち合わせ場所として使われていたそうです。いわば四阿か。
それぞれいくつかの機能があって、管理施設だったり、インフォだったり、イベントの受付だったりします。






写真は、展望台として使われているフォリー。
上に登れます。









近くに寄ったところ。この格子が全てのフォリーのモチーフになっているようです。
積み木を思い出します。








♪ 公園内の軸線
南北方向の軸
波形の屋根がついた回廊です。
時々音楽学校の学生の練習する音が聞こえます。








東西方向の軸は、運河に沿っています。
ここもフォリーがよいアクセントになっています。









写真は、運河に架かる橋。










♪ 公園のアクセントたち 
埋まった自転車 Bicyclette ensevelie
地面に埋め込まれた巨大な自転車。名前の通り。









鏡の庭  Jardin des Miroirs
林の中に、地面に刺さる鏡面の石盤が林立しています。木漏れ日が反射して、重い石盤に透明感を出しています。僕は昔から秋の日差しが好きですが、この光の空間は新しい発見。







人が座ると、このようになります。
写真に写ってくれたモデルさんに感謝。









響きの筒 Le Cylindre Sonore
地面より下がったところにあります。竹やぶの中。
本来は滝の音が八方から聞こえて来て、空が見えて、という施設だと思うのだが、水が止まっている。







♪ 巨大施設
科学博物館 Cité des Sciences et de L'industrie
巨大構造物です。









公園を流れる水流が、滝になっています。
ポンプアップ?









反対側は、広場になっています。建築がどういう力関係になっているのか分からんけど、太い柱と青い鉄骨で釣っているのだとしたら面白い。









内部の様子。
吹き抜けの大空間に圧倒されます。ヨーロッパの建築は概して手すりが低い。長身の人間には、怖くてしょうがないです。
テーマごとに展示があって、数学とか、宇宙とか、人類とか。どこまで無料だかよく分かりませんが、無料で入場できます。

内部の展示は、光のあて方が洒落ていると思う。写真ないですが。




音楽センター Cité de la Musique
ホールと博物館があります。
公園内で、科学博物館と双璧の施設。
ドビュッシーとベートーヴェンのピアノコンサートがやっていました。聞かなかったけど。






コンセルバトワール Conservatoire de Paris
音楽学校です。
音楽センターと広場を挟んで向かいにあります。
クリスチャン・ド・ポルザンパルク設計だそうです。
南北の回廊にあわせた屋根なのだろうか。






――その他の記事――
□パリ旅行
□パリその1 ダニ・カラヴァン
□パリその2 ラ・ヴィレット公園
□パリその3 シトロエン公園
□パリその4 建築たち十人十色
□パリその5 パリの街のあれこれ

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