2008年11月24日月曜日

二ヶ月のちの心境



初雪が降りました。

留学開始から、優に二ヶ月が経った。
格別、食べ物には困らない。シリアル、パスタ、パスタ、シリアル、ケバブ、パスタ。
時々、同室の作る日本料理と出国前に友人からもらったみそ汁を堪能しつつ。

フランス語が分からないことを理由に住民登録で門前払いを食らったり、スーパーで視線すら合わせずに会計する店員に気分を害したり、国鉄の定期を買うのに数時間も並んで結局買えなかったり、異文化に翻弄されることもなかったわけじゃない。
ただ、言葉も通じなければ通じないなりに人付き合いは出来るのだと思う。
身振り手振りの技術は確実に向上しています。

学校も、前半戦が終わった。これから設計に移る模様。
スペイン人二人と僕の三人チーム。

今、友人と共同生活している。10畳くらいのワンルームで、うち4畳くらいがサンルームになっていて屋外に突き出ている。キッチンもソファも付いている。列挙してみると、なかなか充実している。
ヨーロッパでは、若いうちに複数人が共同生活をするのは普通のことらしい。
寝ても覚めても同じ部屋の中に家族でない誰かの気配を感じるというのは、落ち着かないものだろうと思っていたが、慣れてしまえば何とでもなるものだ、とも思うようになった。
物理的にも精神的にも、セキュリティのない状態は身の引き締まるものだけど、持ち前の怠惰さがほどよいバランスをとっている。

遊牧民みたいな生活を目指している。
インターネットがあれば、自分の管理している情報が全て手に入る。
持ち物は、パソコン、筆箱、ノート、少々の衣服と少々の本と箸とマイカップ。
必要なだけのお金があって、さっと旅に出て、さっと日常にもどる。

それでも、物欲はつきない。
TSUTAYAでDVDを借りたり、見ないまま返したりしたい。
BOOKOFFで立ち読みしたい。読まないくせに100円の岩波文庫を見つけて、かばん一杯に買って帰りたい。
ウォッシュレットが欲しい。
山手線の発着ベルにイライラしながら、人混みに埋もれていたいとも思う。

ということを考えながら、ブリュッセルの移民街でケバブに舌鼓をうつのも、よいものです。

3 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ヨーロッパで雪が降ると、ロマンティックだね。
風には気をつけて。

ところで、ヨーロッパに一つだけ持っていける物があるとしたら、迷わずウォッシュレットです。恥ずかしながら。
あの爽快感は、麻薬です。トラベルウォッシュレットなるものもあるらしいが。

たかち さんのコメント...

遊牧民みたいな生活、か

君は本当に素晴らしい人生を送っているね
素直に尊敬し、羨望するよ
自分自身が情けなくてたまらなく思えてならないほどに

toyobe1984 さんのコメント...

>takashi
TOTOとか、売り出したら爆発的に利益が出ると思うんだけど、まあ商売はきっとそんな単純でもないんだろうね。
でも、欲しいなあ・・・。

ブリュッセルはいつもじめじめしているので、これからも雪は降るものと思う。

>タカchi
難しいじゃないか。
A.そんなこたない
B.ありがとう

戻って大学で発表する帰国報告会が怖くてしょうがないのが、実のところです。
でも、遊牧民はかっこいいと思う。