2011年5月31日火曜日

『カーマウに行ってきました』

タイトルのようなクッキーが、お土産屋さんにありはしないかと思ったけれど。


カーマウは、南北に長いベトナムの中でも、南端の省で、他と比べれば南国の風情があるんじゃないか。
中学校で習った米どころメコンデルタを横断だか縦断だか、ホーチミン市から直線距離で250kmほど。
国道1号線をひたすら南下して車で片道7時間の道のり。

メコンデルタの無数の川を横切るのだけれど、古くからの集落は川沿いに集まっている。
地形が平坦でほぼ水面と同じなので、橋だけが高く盛り上がっている。
橋と道路の継ぎ目に必ず段差があるのは、自動車の減速のためでもなさそうだけれど、何か整備上の都合があるのかもしれない。
川を渡るごとに集落がある。
いわゆる「親水性」抜群の住居群。あとは、屋上のテレビのアンテナが印象的だったけれど写真がない。



道中、国道沿いにはパーキングエリアが充実していて、およそ数十メートルおきに存在する。
たぶん同業他社の競合という概念がなくて、延々と続く「宿」みたいなもんだろうと思う。
店は大体簡易な造りで、間口一間くらいのグリッドの柱にそれぞれハンモックがあって、長距離旅行者がくつろいでいる。
ベトナム語で「ブン?」とかいうと教わったけれど、どう書くのか分からない。



これを飲みました、というだけの話です。


このお店はバナナの木か何かの南国の葉で編んだ屋根と壁、パターンに飾り気はないけれど、丁寧と言ってよいはず。
もちろん沿道には、他にいくらでも現代的な建物が並んでいるけれど、吹けば飛ぶような施設しか持たない経営も、気持ちが良いようにも思う。

途中、日本製のカントー橋を通る。


見晴らしが良いので、公園のごとく人々がバイクで来て佇んでいる。
夜なんか、若者たちがすごいかもしれないけど、さぞ暗いだろう。


カーマウの市内はこのような具合で、説明がなければおそらくベトナム人にもどこの街だかわからないんじゃないかと思う。

ホーチミンと同じ配色のバスが走っているが、帰宅時間なのか超満員。
これもホーチミンと同じデザインの、ペンギンゴミ箱。
ゴミ箱の口が車道に向いている。
歩行者なんぼのもんじゃ、のバイク仕様。


特徴があるのは川で、海産物が有名だそうだけど市場が非常ににぎわっている。
ちょっと前まで国道も細くて、こうやって物が動くのは川だけだったかもしれない。
一見するとスラムだが、市内でもっとも潤っている地区のはず。


市場の写真。海産物が山盛り、野菜も山盛り。
食堂の野菜の鮮度もホーチミンより良い様子。



川沿いの闇市みたいな一群のほうは賑わっていて、すぐ隣の公共の市場の建物が見事に空っぽになっている。
小さな舟で運んでくるので、接岸してその場で売っちゃうほうが楽には違いない。


感謝して食べるしかないアヒルたち。

はじめに、ホーチミンから車で7時間と言ったけれど、日帰りでの往復は大変だった。
飛行機なら一時間ほどで着く。

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