2011年3月27日日曜日

ベトナム行きJALでノルウェイ

初めて乗ったJALの、ホーチミン行きの飛行機で、『ノルウェイの森』を見てしまった。
思わず見入ってしまう映像だと思ったら、この前見た『夏至』と同じ監督だった。
『夏至』の時はストーリーがあってないような映画だったからぼんやりと見ていたけれど、分からないなりに監督それぞれの持ち味というのはあるんだろうと納得した。

Trần Anh Hùng監督は、ローマ字のヘンな記号を見ても分かるとおり、ベトナム人で、ベトナム行きの道中で見るなんて、というのをただの偶然と見るか伏線と見るか、後者の方が楽しい。

wikipediaによれば監督は青年期以降はフランスにいたみたいだし、個人と国とは別問題だけど、ベトナム映画が熱くなってくれたら面白い。

『ノルウェイ』の主役の、サンバを踊らない方のマツケンにのめり込んでいる女友達がいて、グーグルで見たら眠そうな顔した人だなくらいにしか思っていなかったけど、ぐっと来た。
劇中の人となりも、脳裏からはなれない。
予告編のセリフにある、「ややこしい場所に運び込」まれた感じがたまらん。
他にも、「直子」の「初めて」のところがもう大変に気に入って、とか思ってたら女優・菊地凛子も普段の写真は全然違うので、二人の見事な役者っぷりにびっくりする。
付け加えると監督自身もかなり男前です。

村上春樹は前も書いたけど早稲田の文学部では建築でいうところの安藤忠雄で、おおっぴらに崇拝すると笑われるけど読んでないともっと笑われる。
恥ずかしながら文庫が分厚いから読んでない。
「原作を読まずに映画を見るなんて」とも思うけど、映画を見て原作を読みたくなるのもいい出会いだと思いたい。
ハマりやすい方だけど熱中すると消耗する性格でもあるから、思いとどまる努力をする。


そんなわけでまたホーチミンに来てしまった。


映画『ノルウェイの森』HP



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