2010年7月30日金曜日

録音の試行錯誤

今年の頭くらいに、下のような文章を書いたのだけど、Bloggerのブログ記事には音声ファイルはアップできないことが分かったので、お蔵入りしていました。
最近ふと思い出して検索していたら、「いまさし写真日記」さんに、求めていた情報を見つけたので、折角なので再チャレンジすることにしました。
感謝。

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「録音は最良の教師である」と誰か有名なピアニストが言っていたと思う。
けど、出典が分からなかった。

一念発起して、「録音先生」に弟子入りしようと思った。

録音媒体代表の、CDに使われている録音方式は、リニアPCMレコーディングとかそんな名前で呼ばれているらしい。
その方式の中にも、bit数とか周波数によってまたいくつか区切りはあるらしいけど、よく分からない。
要は他の方式に比べて、データを圧縮しないで記録できるということではないかと思う。

録音手段代表の、最近のICレコーダーは、持ち運びに便利なのとPCと簡単にデータのやりとりができるのがうれしい。
安価なものでもリニアPCM方式を用いていて、だから多分、高級なマイクとか使うと、それなりに良い音質が録れるんだと思う。
個人でCD作るとか、簡単にできるようになったわけだ。
その完成品の用途があるかは別として。

それと、マイクは、すでに完成されている技術らしいので、昔のものでも高品質のものはそのまま使えるらしいということも分かった。
これから気をつけて歩くと、道ばたに一本くらい高級マイクが落ちているかも知れない。

ICレコーダーを持っていないので、仕方ないからiphoneを使う。
こっちの録音性能もよく分からないけど、少なくともICレコーダーには劣るんだろうと思う。

ただ、リニアPCMで録音するアプリケーションもiphoneには用意されているらしい。
へえ。
有料なので、買ってないけど。


今回アプリケーションは、デフォルトの「ボイスメモ」を使ってみた。
マイクは内蔵のものを使った。
ステレオではなくモノラルらしい。
ファイル形式は.m4aで録音するらしい。
よく分からない。
音質は、アプリを介さないのでiphoneに可能な音質の最低のラインということだろうけど、少なくとも割と簡単にPCに取り込めるのはありがたい。
何しろ初期投資ゼロで、録音先生のレッスンが受けられる。








何かの参考になるかもしれないから、音源をここに上げておきます。
無害だし。
演奏の巧拙は問わないで下さい。
あれ?でも、MP3に変換した時点で、もう何も考えなくて済むような音質になっているのかしら。

こういうの詳しい人、教えてください。

2010年7月28日水曜日

デザイン変更

やる気のあるところを見せたいと思ったので、デザインを変更しました。
いつの間にか、Bloggerのデザインの、種類が増えていました。

急に替えると、amazonのリンクの背景色が目立って変、とかいろいろ起こりますが、徐々に改善したいと思うにとどめます。

2010年7月25日日曜日

「蟹工船」

中学生の頃聞いて、へんな名前だなあと思った。なんとなくポリゴン系のCGを思い浮かべていた。
「コウセン」の部分が要因だと思う。


「蟹工船」も、「異邦人」のところで書いた「販促用コピペ書評」をつけて平積みされていましたね。
「ワーキングプアなんて、蟹工船じゃないか」、みたいな内容だったと思う。


学校の教科書に出て来るような名作なのだけど今更になって読んだ。

文体を料理に例えるならチャーハンだと思う。
仮名が米で、漢字が具材のつもり。

船長よりも権力を発揮する「監督」と、それに酷使される労働者がいて、労働者がいかに団結、反抗していくかが流れだと思うのだけど、労働者の決起が失敗する所で物語が終わっている。
資本家の手先である「監督」の、権力と、身体的な弱さとのギャップ、それから、労働者の鬱憤と無策が、物語の緊張感をそいでいると思うけど、やるせない感じは高まる。


先週ベトナムに行って、社会主義という単語を意識して以来、政情の違いとか、社会理念とかに遅まきながら興味を持てるようになった。
著者の小林多喜二は、二十九歳で官憲に虐殺されたとある。

「赤化」、「露公」、「国富」とか、冗談ではなかった時代があるということを、今の東京の片隅でどう考えたら良いのか良く分からないけど、意味付けそのものに意味がなくなったような物の見方から一度離れるには面白いと思う。
北国の荒波を思い浮かべて涼しくなれるかといえば、そうでもないけど。





「蟹工船」、小林多喜二、1929年。

2010年7月19日月曜日

三分でホーチミン

縁あってベトナムのホーチミンに行って来たので、旅のチップスをメモしておきます。
知らない土地に初めて行く時に、必要な情報をさっと仕入れるのは意外と手間がかかる。


○空港
ホーチミンは、西の中華街「チョロン」と、東のパリ植民地「サイゴン」が連なった双子の街。
中心部の北側に国際空港がある。
成田から六時間くらい。直行便はJAL、ANA、ベトナム航空あたり。
ベトナム航空が一番安くて、5、6万で往復できる。
しかもフライトアテンダントの人たちがアオザイを着ているのでかっこいい。
入国審査の係員がとても無愛想で、異国情緒を味わえる。
メジャーどころのタクシーに乗った方が良い。
(ヴィナ、ヴィナサム、マイリンなど)
ただ、メジャーどころのタクシーも、空港に着いたばかりのお上りさんに対しては、一概にぼったくるものらしいので粘る。
ちなみに、市街中心までの相場は400円。


○食事
下痢を心配する人が多いけど、自重したのもあって、結局おなかは壊さなかった。
店を構えてやっているレストランは特に問題ないらしい。
水はミネラルウォーターが簡単に手に入るし、はじめ心配して避けていたレストランの氷も、製氷は工場でやっているとのこと。
扱いは少し大ざっぱだけど、ひとまずは安心していいらしい。

道ばたでやっているご飯どころは、朝ご飯からお酒まで地元の人もよく使っている。
味は不明だが、観察した限り衛生状態は良くない。
挑戦するには時間がかかると思う。

お守り代わりに持っていった薬は、

ビオフェルミン(快便剤)、
フロキシール錠200(感染症治療)
レベニン散(抗生物質と用いて腸を守る)

ビオフェルミンは念のため毎日服用した。
ヤクルトみたいなものだし。
下の二つは、今回は先達から譲ってもらったけど、場合によってはお医者さんに処方の相談をするといいらしい。

食料品は概して安い。
あと、基本的に辛くないが唐辛子は付け合わせで必ず出てくる。
発汗作用か肌が綺麗になるよ。

○交通
横断歩道は一応あるのだけど、とにかくバイクの交通量が多い。
市内はバイクが主。
車、バス、タクシーなどがそれに混ざっている。
歩道を歩いているのは主に観光客。
車道を横断するときは、バイクの波に直角に、ゆっくり歩く。
そうするとバイクの方が避けてくれる。
地元の人はこの流儀で、十車線の国道も中央分離帯のある高速も渡る。

タクシーが安い。市内はほとんど100円くらいで回れる。
でも本当は、市内全域15円で乗れるバスがいい。
クーラーも効いているし、公共交通に収まって初めて、街に馴染んだなあと思う。

バス路線と市内マップは、それぞれ100円くらいで本屋さんに売っている。
観光案内所も中心部にあって、タダで地図がもらえるけど、いい加減な図なので買ってしまった方がいい。

○人々
男性に興味はないので女性の描写だけど。
手足がすらっと長く細身で、髪の長い人が多い。

一昔前まではよく居たそうだが、街角でアオザイ姿の女性を見かけることは稀。
アオザイは、チャイナドレスの側面の切れ込みを深くして、ズボンを付け加えたもの。
切れ込みが深いので脇腹のあたりは肌がのぞいて涼しいと思う。
生地が薄いのも特徴で目の保養になるが、人の集まるお店の店員さんとか、どうも特別な事情がないと着ないみたい。
地元に馴染もうと思ったら、ジーパンにパーカーが若い女性のスタンダードらしい。
おばさんになるとパジャマみたいな上下を着る。

○治安
危ない所もあるだろうけど、基本的に安全だと感じた。
基本的に、穏やかに暮らしている印象だった。お金はない人も多いだろうけど。
ブリュッセルみたいに物乞いのおばさんもいない。大聖堂にはいたけど。
お財布も、落としてそのまま立ち去らない限り、なくならない。


写真の整理のために書こうと思ったのに間に合わなかったので、後日あらためるつもりだけど、まずは更新することに意義があると思うことにする。

ベトナム版ウォッカを買って来て冷やしています。
飲みに来てください。