2010年6月2日水曜日

見上げることにした

ひょんなことで久しぶりに学校の友人に会って、僕のブログについて言及してもらったので、生存確認もふくめて継続して書いていきたいと思う。
いくつかネタを書きたいのだけど、順番に消化しようと思うとなかなか進まない。


この歳になってあれだけど少しの間、本屋さんにアルバイトでお世話になった。
世の中は出版不況だそうだ。
作家がいて、編集者がいて、デザイナーもいて、印刷屋さんがいて、流通業者があって、小売店のレジに立っていた僕は不況業界の末端と言える。

僕の働いた所は、売り場面積も狭すぎず広すぎず、チェーン展開の規模も中くらい。
書籍については、できる人になれる本と巻くだけでやせる本、
雑誌で言えば、付録が豪華なファッション雑誌と韓流のイケメン写真集が主な売れ筋だと考える。
もちろん、日本人がみんな忍者だと考えるくらい誇張されたブラックユーモアとしてであるけれど。

客によっては悪態をつきながら買っていくわけで、そんなの読んで面白いのかしらと恨めしく思ったりもする。
でも例えば、服に詳しい人から、ユニクロばっかり着てないで誰それのデザイナーの入念な手仕事を愛でなさいと言われればそれは困る。軍資金もかかるし。
当座の必要を満たすことが重要なのだと思う。

Amazonに飲み込まれてるし、ipadだって出てくるし、小売店は何か特別にアピールしていかないと難しいのじゃないかと思うけど、当日の新聞の書評欄だって店の誰一人網羅できていないんだからしょうがない。

本屋のアルバイトは時給も低い。
しかも、お局みたいな中間管理職が何人か居て勝手に人のタイムカードを扱うので、バイトなのに毎日サービス残業がある。
賃金不払いは二年後までなら、不払い金額に付加金と遅延損害金を加えたものを請求できるそうだ。

当座の日銭を稼がせてもらって特に怨恨がのこるわけじゃないけど、人件費を賄えない業界というのは体質的に不健全なんだよと建築系の友人が言っていたのを考えた。


ひとこと加えると、「最底辺」というのは、一方的にさげすんだ見方をしているのではなくて、僕を雇ってくれる側の人が自嘲気味に言っていたセリフの由。


4 件のコメント:

たかち さんのコメント...

うちの姉妹会社の印刷屋さんも、今はだいぶ厳しいみたいです。
情報媒体の移り変わりとかペーパーレスとかiPadとか何やらめくるめく時代に、従来の紙媒体はどういうスタンスを確立させてゆくべきなのだろうと……

右も左もわからないなりに考えてみたりする、紙問屋の丁稚でございます。

かば さんのコメント...

まぁどうなってくんだろうねぇ、、
自らを臨機応変に改造していかなくちゃならんねぇ

ところで最底辺って言い方はちょっと問われるんじゃないか。
問題は今じゃなくて、自分が仕事に就いた時にそこで働いてる人達をその括りで見ているってこと。

toyobe1984 さんのコメント...

人を不愉快にさせる文章は良くないね。すみません。

かば さんのコメント...

いやいや、お手数かけたみたいで申し訳ないw
おぎの場合そんなことはないと思っているよ、この指摘をしたキッカケで、ついこの間、友達が会社で新入社員の抱負みたいなことを発表し合う機会があったらしいんだが、
そこである男子が

「主体的に行動する、清掃の人など下の人達にも積極的に挨拶する」

と言ったそうで、僕の友達(女)は絶対に仲良くなれないと思ったそうです。
言った人も無意識なのだろうけど、気をつけないとなぁと思った次第。