2009年2月16日月曜日

Bruder Klaus Kapelle ズントー

以下、Bruder Klaus Kapelleに置かれているドイツ語のパンフレットを訳したものです。
英語版もなかったので、訳したら便利かと思って載せてみました。
誤訳はご容赦。ご斧正を乞う。

「ヴァッヘンドルフの草原に建てられたこの礼拝堂は、2007年3月に祝福を与えられ、偉大なる神と大地のために、聖ニコラス・フォン・フリュエに捧げられた。
ニコラス・フォン・フリュエは、スイスのオプヴァルデン州で一家の主として農業、市参事会員、判事などを務めたあと、フリュエリの谷間に隠遁をする。
この隠遁中に彼は神秘主義者ブルーダー・クラウスとして助言者、平和活動家となる。

そして、彼のために、シードヴァイラー一家は、この礼拝堂を、自身の土地に築き、この善き、満ち足りた人生に捧げた。

112本のトウヒの材木が室内空間を形作った。
この木材はバドミュンスターアイフェルで伐採されたもので、まず型枠の上にテント状に組み上げられた。
この木製テントの上に、徐々に50cmずつコンクリートを固めて行くことで礼拝堂の内壁が形作られている。このコンクリートの層を積み上げて12mまで立ち上げるのに計24日間の労働が費やされた。
このコンクリートはその場で調合された。川砂利と赤茶色の砂、白いセメントで出来ている。
2005年の10月から始まって、2006年まで作業は行われた。2006年秋に、コンクリートで覆われた木製テントの内側を三週間炭焼きにした。木材を乾かし、コンクリートから剥がして解体しやすくするためだ。
床は錫と鉛で出来ている。その場でるつぼに入れて溶かされ、手作業でさじによって床に塗られた。
壁には、真鍮の鋳物で作られた丸いシンボルがある。ブルーダー・クラウスが隠遁していた庵に、彼が飾っていた瞑想のシンボルになぞらえて作られている。
床には、スイスの彫刻家ハンス・ヨゼフソンによるブロンズの半身像がそそり立っている。
この像は、歴史的に有名なブルーダー・クラウスの絵画に似せられている。また、中には聖遺物がはめ込まれている。
壁を貫通した穴を350個の、人の手で吹いて作られたガラスの栓が塞いでいる。この穴は、コンクリートを流し込んで固めるあいだに、内側と外側の木の型枠を結びつけておくのに必要だったものだ。
この礼拝堂は、「ニコラス・フォン・フリュエの信仰の地」基金が投入された。
この基金の資産と寄付によって、例えばろうそくの購入、建物の維持管理、ブルーダー・クラウスにまつわる平和活動の出版物の発行ならびにインドでの救援活動に使われた。」

(以下、ヘルマン・ヨゼフとトルーデル・シャイドヴァイラーによる建設関係者への謝辞)



写真、道程は以前の記事に載せてあります。
コチラ

あと、クラウスについてはここに書いてありました。

2009年2月14日土曜日

ヨーロッパ旅行計画

あくまで備忘録ですが。

◆宿泊
hostelworld
安宿を中心に大量に情報が載っているので、比較に便利。
利用者のレビューが載っているのが参考になる。
都市によっては情報が少ないこともあるので注意。
逐一、予約料を取られるので、たくさん予約する場合は先に会員料金を払ってしまうと得。
日本語表示も出来るが片言でわけわかんないので英語の方が安心感が増すと思う。
CouchSurfing
まだ使ったことはないが、部屋を貸してくれる人が見つかるサイト。
パリ旅行をした友達に聞きました。
The Hospitality Club

おなじ友人から聞いたもの。

◆長距離交通
□鉄道
ドイツ国鉄DB
路線検索あり。英語あり。ユーロで料金が分かる。一月くらい前に買うと、格安料金がある。
オーストリア国鉄ÖBB
路線検索あり。英語あり。
イタリア国鉄Trenitalia
イタリアの新幹線はなぜか他のウェブの路線検索ではひっかからないので、こちらをつかう。
ユーレイルパス
乗り放題のパスが買える。種類は色々だが賢く使わないと意外と高い。
Euro Railways
ドイツ国鉄で出てこない値段はこちらでおおよその見当をつける。

□バス
Eurolines
長距離バス。夜行バスなど。
空いていて、一人2座席使えるので、予想より快適。
お客さんは怖そうな人が多いが特に心配はない。
直前でもチケットが安い。乗り放題パスもあるがそんなに乗るもんでもない。
出発する国によって予約が出来たり出来なかったり。

□飛行機
Ryan Air

恐怖の格安航空会社。予定より早く到着すると機内にファンファーレが鳴る。
ヨーロッパ内の移動に使う。こちらも早めに買うとタダの航空券が買えたりする。
Air France
なぜかベルギーのページから買った方が日本語より二、三割安い。若者料金がありがたい。

◆通貨レート
Reuters
最近ユーロが安いので嬉しい。

◆見所探し
みんなで作る世界遺産ガイド
なぜか検索で良く引っかかるので。
五十嵐太郎写真集
建築巡りは思いのほか魅力的です。



旅行は情報戦だと思う。

2009年2月6日金曜日

まじハンパねえボール

友人の弟君が、テニスボールを持ってやって来た。
彼は今、高校生だ。


足ツボのマッサージに使うのだそうだ。
知らなかったが、テニスボールというのは高級品は真空状態で売られているらしい。隔離された空間に閉じ込められていた深窓の令嬢が、足に踏まれるために再び1気圧に戻される。
ボールの心境やいかに。

立ち上がって片足ずつ、土踏まずを中心に、普段地面に着かない辺りを碁盤の目に九等分してそれぞれでボールを踏む。
この足ツボマッサージを続けると、足の裏全体で地面をつかめるようになりゴルフのコンペで優勝できるらしい。

僕にも発見があった。
ヨーロッパは下足生活だから、裸の足の裏の感覚を忘れかけている。痛い。
ところが実践後に散歩に出ると、具合がいい。それまで足の内側の筋肉を普段使っていなかったことに気づかされた。
歩く時に、外側で地面を踏む癖がついていたようだ。そういえば靴の減り方も偏っている。
内側の、膝のあたりに心地よい緊張感が出て、心無しか真っすぐ滑らかに歩けるようになったように思う。

まじやべえ。
ボールも望外の出世かもしれない。

アーヘンの大聖堂




アーヘンの中心部にある大聖堂。
八角形を中心としたプラン。

2009年2月3日火曜日

ケルン ズントー



俗塵を離れた名匠のような存在、ピーター・ズントー。
上の作品はケルンの旧市街地にある、教会の廃墟を修復した美術館、KOLUMBA。

下二枚は、田舎町の畑の真ん中にある礼拝堂。ケルンの観光局で教えてもらった。
ケルンから半日費やして行く価値があります。
Bruder Klaus Feldkapelle, Wachendorf
月曜閉館
夏期10:00-17:00
冬期10:00-1600
Köln駅から快速に乗って、Mechernich駅下車。
タクシーで礼拝堂の名前を見せて連れて行ってもらう。
片道20ユーロくらい。

マウルブロン修道院



シュトゥットガルトから電車とバスで1時間ほど。
修道院の他に、いくつか建物が残っている。
石造建築の底冷え。

Kloster Maulbronn
Muehlackerからバス700番

シュトゥットガルト


ベンツ博物館。
新旧のベンツが乗り物の歴史と折り重なって展示されている。
外観の金属の質感がいい。















モダニズム住宅の団地。
有名どころが一通り揃っている。
ただ、爆撃で半壊し取り壊しになったものも多い。
Weissenhofsiedlung Stuttgart

ヴァイル ヴィトラ家具工場

バーゼルからバスで数十分、ドイツに国境をまたいだところにあるヴァイルという街。
ヴィトラという家具メーカーの工場がある。
現代建築の名手たちの建築作品が密集している。火事で再建する際に、今のような計画が立ち上がったとのこと。
早わかり現代建築一覧。
ガイドツアーのみでの見学だが説明もしっかりしていて、お得。


魔女ザハ・ハディドの処女作。
壁やら天上やらななめになっていて、気持ち悪い。







建設中の展示館。
MVRDVかと思った。H&M設計。
ちなみに、SANAA設計の工場も建設中とのこと。丸いプラン。






フラー・ドーム
コンサートも行われるらしい。
音響がいい印象は受けなかった。






我らが世界のANDO。
ガイドさんの日本人向けリップサービス付き解説もあってか、この敷地で一番しっくりと来た建物。

バーゼル

ドイツとスイスの国境沿いに位置するバーゼル。
シェンゲン協定にスイスが加盟したので、EUからはパスポートコントロール無しで入国できる。

ヘルツォーク&ド・ムーロンの出世作。
信号棟。電波の障害を防ぐために建物全体を金属で巻いたとのこと。






そのすぐ向かいにある車庫。








レンゾ・ピアノの設計した美術館。
天候が悪く、見栄えがしない。

フライブルク

黒い森に位置する街フライブルク。ドイツの環境首都らしい。
公共交通の拡充と車の規制をセットで行なって居心地のよい中心市街地を生み出した街。
残念ながら冬場なので自慢の水路は見られず。
中心市街地の裏山が散歩道として整備されています。
斜面に駐車場が整備されていて、市街地を訪れたマイカー利用者を一手に引き受けています。

中心市街地の石畳。








エコステーション。
環境問題に理解の深まるイベントをやっているらしい。
公式ホームページは日本語版もあります。






松山市と姉妹都市交流を行なっているとのこと。
公園に突然現れる日本庭園。

ストラスブール

ストラスブール。プチ・フランスという地区が世界遺産に登録されているとのこと。上の写真です。

トラムに乗りに訪れました。
よく写真に出てくる停留所の屋根。
南北に広がるトラム網の交差点に設けられているが、屋根の形が円弧だからてっきり線路の十字の交差の上にあるかと思いきや、交わる片方は隅っこに追いやられている。




街の中はトラム天国です。
軌道緑化と、道路の貸し切り。







もともとドイツ語で、宿場町みたいな意味の街ですが、フランスとの国境沿いにあって、ヨーロッパのへそみたいな役割をしています。
人権裁判所や議会がある。
三つ又になった川のそれぞれに、ヨーロッパの機関が三すくみに配置されています。



この教会、装飾の骨組みが繊細で、すかすかしてます。











Strasbourg
人口26万人
面積78km2
市内交通:トラムA線-E線、バス

■Place Kleber
■European Parliament
Quai du Chanoire Winterer, Architecture Studio.1998
■European Court of Human Right
Palais des Droits de l'home, Richard Rogers.1995
■ストラスブール近代現代美術館
Adriew Fainsilber.1997
→Cite des Sciences et de l'industrie, paris 1973
■The Barrage Vauban
17c
■Grand Ile
ローマ軍の駐屯地
16-17cの街並み
アルザス木組み建築
■Cathedrale Notre Dame
■La Petite France
世界遺産

ハイデルベルク

古い方の橋。
上の写真の門と、この橋が街の入り口になっていた筈。







この教会は、足下に商店を従えています。
築地にも同じパタンのお寺がある。







旧市街の商店街。
奥に行くほど観光地化して行く。







旧市街から城を見上げる。











城周辺は公園として整備されています。








酒樽の上にあるデッキ。
毎晩、王様は酩酊していたらしい。







廃墟となった城。