2009年7月2日木曜日

「豊かさとは何か」

「いったい、なぜ、経済大国なのに私たちは豊かではないのだろうか。」
という問いを、いくつかの切り口から分析しています。
社会保障の仕組みは充分に頼れる存在になっているか、
労働時間が長過ぎはしないか、自由時間は足りているか。
住環境は生活を楽しむ上で魅力的な空間か、
などのトピックを、西ドイツと対比しながら、あちこちの資料で説明してくれます。

共同で所有する、という感覚と、何もない時間を楽しむ、という感覚が、今の生活に馴染まないのが問題なのだろうと思います。
老後の不安から現在を犠牲に貯蓄に励む、家に帰っても居場所がないので休日も働く、と、悲観的な生活像が描かれていました。
自由時間の長さと住環境の質は比例関係にあるそうです。
なるほど。

先輩曰く、「お金がもっと欲しいと思っているうちは相対的に貧乏ですよ」とのこと。
時給900円の身の上を思えばあまり悟りも開けないのだが。

同居人のつくった男の手料理に居候の買って来たワインを開けながら、ろうそくに火を灯して
夜風を楽しむのも、欲張りな生き方ではあると思う。



1 件のコメント:

arei さんのコメント...

山までは見ず、に続き、本当に読んだの?、とは。らしくていいね。
ボスの写真にきみのコメントを付けて売り出すか。