2009年6月15日月曜日

依存したい


落語家の映画を見たのですが、友人が言うにはその脚本を書いたのがこの本の著者だとのことです。
酒豪なのだそうです。それで読みたくなった。

自らを死に導くと分かりながら、なお酒を絶たない、だめな人が主人公。
インテリかつアル中の、この主人公と、剛胆な主治医のやりとりがメインディッシュだと思います。

アルコールにしても麻薬にしても、中毒の本質は、依存にあるらしい。依存は、生きる根底をも問うらしい。
(ベルギーで皆が吸っていた大麻は中毒性がないらしい。)
表現や筋書きにしっくり来ない部分もあります。それでも、読み手が「真っ青な青年」であればあるほど、どぎつい言葉がひょこひょこ出て来て、スタミナ丼を食べている気分になります。
疲れた時のドリンク剤になるのではと思う。


気に入った台詞をひとつ。

「(死人は)思い出になって人を支配しようとしているんだわ」

2 件のコメント:

arei さんのコメント...

これ、いいよねぇ。題名も、でてくる医者も。
「牢屋で痩せるダイエット」ってのもあったよ。

toyobe1984 さんのコメント...

医者の、ふてぶてしいのが。