2009年6月12日金曜日

絶望という症状





「うつ病をなおす」
精神病の権威の先生が書かれた本だそうです。

いくつか収穫がありました。


・「絶望」は、症状から来るものであること。

・自然経過で治るものであること。治療は、その経過を促進して、早く改善させようとするものであること。

・思考の順序に偏りのある場合が多いことと、そのほぐし方があること。

・休むことが回復を促すこと。


うつ病は、症状として絶望を感じるのであって、実際に自分が絶望的な袋小路に陥ったのではない、という点が理解できるだけで、心の持ちようが楽になるかもしれません。

また、時間の経過によって治るものであるということは、この症状=絶望がいつか消えていくという希望になります。

うつ病にかかりやすい、決まったパターンの思考回路があるそうです。自分について、一見的確な自己批判をしているようで、その実はある否定的な一面からしか見ようとしないことで、より自分を追い詰めていくのだそうです。物の見方を広げる訓練というのがあるそうです。

うつ病というのはいわばガス欠の車であって、息抜きに何かしようとしてはいけないらしい。休息に専念することが、回復への近道だと書いてあります。


分かりやすく丁寧な入門書が、疲れた時の処方箋になるかもしれません。
努力とか根性とかの精神論でないのも、悲観や憐憫でなくただ事実であるのも、気持ち良い。


ex-同居人にならって、まじめにブログを更新して行こうと思います。

2 件のコメント:

arei さんのコメント...

色々な意味で笑いが止まりません。今度私に詳しく処方してください…フィンランド人はなぜ気が狂わないのか不思議です。

toyobe1984 さんのコメント...

ムーミンによろしく。

ミッフィとかピーターラビットとかムーミンとか、ああいった親しみの持てる顔ぶれと日本でも会えるのは、嬉しいしすごいことだよね。

こんど色々な意味で処方します。