2009年1月26日月曜日

世界の車窓から

ノートパソコンの電池が壊れている。だいたい1時間程度で、断りもなく突然電源が切れるので、基本的に屋外で作業はできない。
ところがドイツの新幹線の新型車両は、コンセントがついている。映画を見ながら音楽を聴いて写真を楽しむという現代人っぷりを満喫できる上にとても速そうな顔をしているこの新幹線が好きだ。

ヨーロッパはいい具合に、つまりはいい加減に出来ている。
旅行者用の鉄道パスを買った。五カ国で有効、二ヶ月間のうち任意の10日間乗り放題という優れもの。
それは良いのだが、だいたい検札が大雑把なので本来押されるはずの消印は三度に一度しかつかない、消せるもので書けば一ヶ月は毎日乗り放題になる勘定。
中国人も韓国人も日本人もヨーロッパの旅行者はお金持ちが通説なので(彼らはアジア人の区別が出来ない)、だいたいは心地よく顔パスすることになっている。
学生にはありがたい切符。

いい加減の最たるものが窓口対応で、ベルギーもかなりのものだけど、フランスの国鉄の窓口は切符も満足に発券できないらしい。
ただ、憧れるのは、国をまたぐ特急の乗務員はだいたい数カ国語に通じていて、例えばベルギードイツ間なら英仏独蘭、すらすらとアナウンスしてみせるのだ。
もっとも、言うべき台詞があらかじめ決まっているという前提はあるし、お国なまりがひどい場合が多い。チェコの乗務員の英語はひどかった。それでも、国際パイロットのように少年の憧れを集めているに違いない。

僕は快眠を好むほうだけど、ヨーロッパの冬は日照時間が短いので、8時に目覚めれば日の出が拝める。白みがかった青空に、朝日を受けた雲の色の移ろいを愛でるのは悪くない。
どうも観光の目的地が大都市に偏る。片田舎の異国情緒を垣間見る鉄道の車窓はだからこそ魅力的なのだろうと思う。

ぶつぶつ言いながらドイツに着きました。

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